法改正案の行方

国会

スポーツ振興くじ(toto)は日本のサッカーにおいて行われてきました。ここにきて東京五輪の開催によって新国立競技場などスポーツ関連施設の新築、修繕にかかる費用の捻出のため、totoの適用範囲をプロ野球にまで広げる法改正案が議論されていました。

しかしプロ野球界からの抵抗もあって未だ法改正には至っていません。プロ野球界がなぜこの法改正案に反対するのかというと1969年に起こった「黒い霧事件」が関係しています。

「黒い霧事件」とは現役のプロ野球選手が野球賭博に絡み、それが発覚し、関与した計6名の選手が野球界から永久追放された事件です。このように現役選手が野球賭博に関与して、八百長が出ることを恐れ、野球界は猛烈な反対を行っているのです。

また2015年に入って、読売巨人軍の現役選手が暴力団関係者との野球賭博に手を染めていたことが発覚しました。これによってさらにtotoに野球界が参入することは遠のいたと言えるでしょう。